店長日記
きくらげの国産比率は約11%!中国産が日本の食卓を支える理由
日本で食べられているきくらげ、国産は約11%?意外と知らない産地の話
コリコリとした食感が楽しい「きくらげ」。中華料理やラーメン、炒め物などでおなじみですが、普段食べているきくらげがどこで生産されているか、ご存じでしょうか。2024年の林野庁統計に基づく供給量ベースの国産比率は約10.9%。残りの約89.1%を輸入品が占めています。数字から、日本の食卓が輸入きくらげに支えられていることがわかります。
数字で見る、日本のきくらげの国産比率
林野庁の「主要特用林産物需給総括表」によると、2024年のきくらげ類の国内生産量は3,003トン、輸入量は24,563トン、供給総量は27,566トン、国内消費量は27,524トンでした。供給総量に占める国内生産量の割合を計算すると、3,003÷27,566×100=約10.9%。輸入量の割合は24,563÷27,566×100=約89.1%です。つまり、供給量ベースでは約9割が輸入品という計算になります。これは生きくらげと乾きくらげを統計上の換算基準に沿って集計した「きくらげ類」の数値です。店頭に並ぶ商品10個のうち何個が輸入品かを直接調べた結果ではありません。
「輸入品が約9割」と「中国産が約9割」は同じ意味?
この2つは区別が必要です。約89.1%という数字は、あくまで輸入品全体の供給割合です。一方、林野庁の森林・林業白書では、日本が輸入するきのこ類の多くを中国産の乾しいたけと乾きくらげが占めると説明されています。2024年のきのこ類全体の輸入量は10,176トンでした。ただし、この数字は乾きくらげだけの量ではなく、上記のきくらげ類の輸入量とも集計・換算の基準が異なります。中国産が主要な供給源であることと、輸入品すべてが中国産であることは、同じではありません。
中国産だから不安?産地と品質を分けて考える
食品を選ぶとき、産地を確かめることは大切です。ただし、産地名だけで個々の商品の安全性が決まるわけではありません。日本では、販売目的で食品を輸入する際に食品衛生法に基づく届出が必要で、検疫所が届出内容を審査し、必要に応じてモニタリング検査や検査命令などを実施します。違反が確認された食品には廃棄・積戻しなどの措置が取られます。すべての輸入品が一つずつ検査されるという意味ではないため、輸入業者や製造・販売事業者による原料の確認、製造工程の管理、品質検査も欠かせません。
日本国内で育てられたきくらげにも、中国から輸入されたきくらげにも、それぞれの商品や生産者による違いがあります。「国産だから必ず安全」「中国産だから危険」と一括りにせず、表示や事業者の品質管理への取り組みを確認することが、納得して食品を選ぶための一歩です。
- 2024年の国内生産量:3,003トン。
- 2024年の輸入量:24,563トン。
- 2024年の供給総量:27,566トン(国内生産量約10.9%、輸入量約89.1%)。
- 出典:林野庁「主要特用林産物需給総括表」(2024年/令和6年)。https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/tokusan/
- 出典:林野庁「令和6年度森林・林業白書」特用林産物の動向。https://www.rinya.maff.go.jp/
- 参考:厚生労働省「輸入食品監視業務」および食品衛生法に基づく輸入手続。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yunyu_kanshi/index.html
- 2026.09.29
- 14:28
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